【連載】隣国カンボジアの“今”
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第7回 バドミントンだけじゃない?最近のプノンペンで増えているスポーツと休日の過ごし方

2026年 3月 5日からKBC-LINK編集部よりベトナム在住日本人の皆さまへ向けて、隣国カンボジアの “今” をお届けする連載がスタートしました。今回は第7回目。
現地で6年勤務されている銀行のジャパンデスク担当者の視点から、実務と生活の両面で見えるリアルな情報をお届けします。
「カンボジアで休日って何しているんですか?」日本から来た方に聞かれることがあります。私がカンボジアに来た6年前は、休日の過ごし方というと、カフェに行ったり、買い物をしたり、飲みに行ったり。スポーツをするならゴルフやバドミントンというイメージがありました。特にバドミントンは、屋外でも室内でもできるので、カンボジアの人にとって身近なスポーツという印象があります。私の個人的なイメージですが、少し裕福なカンボジア人が休日に楽しむスポーツとして、バドミントンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ところが最近、数年前には今ほど身近ではなかったスポーツを楽しめる場所がどんどん増えています。私自身もその流れに乗っていて、ここ最近は週2回ピラティス、週2回ピックルボールを楽しんでいます。仕事以外にも予定が増えて、「最近忙しいな」と思うこともありますが、こうやって新しいものが次々とできていくのは、プノンペンで暮らしていて面白いところの一つです。

少人数でじっくり。プノンペンで増えているピラティススタジオ
日本でも人気がありますが、プノンペンでもここ最近、スタジオがかなり増えているように感じます。Google Mapsで「Pilates」と検索してみると、プノンペンのいろいろな場所にスタジオが見つかります。私が通っているところもそうですが、2~6人程度の少人数クラスが多く、1時間程度のレッスンを1人15ドル前後で受けられるところもあります。
まだ先生の数がそこまで多くないのか、同じ先生が午前中はあるスタジオ、午後は別のスタジオで教えていたり、先生が別のスタジオへ移ったりということもあります。
「この先生、前は別のところにいたよね?」という話も、プノンペンでは意外とよくあります。
新しいスタジオができる一方で、そこで教える人材もこれから増えていくのかもしれません。

今、私が一番ハマっているのはピックルボール
そして、最近私が一番ハマっているのが「ピックルボール」です。日本ではまだ知らない人も多いかもしれませんが、テニスと卓球、バドミントンを少しずつ合わせたようなラケットスポーツです。ルールもそこまで難しくなく、初心者でも始めやすいのが特徴です。
ピックルボールのコートは、完全な屋内というより半分屋外・半分屋内のようなところが多く、雨の日でもプレーできます。最近はプノンペンのいろいろな場所にコートができていて、Google Mapsで検索してみても、以前にはなかった数の施設が出てきます。
料金も比較的手ごろで1つのコートのレンタルは、1時間12~15ドル程度です。ラケットを持っていなくても、1~3ドル程度でレンタルできる場所もあるので、最初は手ぶらで行ってみることもできます。
一人で行っても遊べる「Social」や「Walk-in」が面白い
個人的に一番面白いと思っているのが、「Social」や「Walk-in」と呼ばれる仕組みです。決められた時間に行くと、その場に来ている人たちとランダムに組み合わせてゲームをすることができます。場所によっては、時間無制限で5ドル程度で参加できることもあります。
ちなみにコートによって、ボールを1個だけ貸してくれるところもあれば、大量のボールを自由に使わせてくれるところもあります。 後者は、ひたすら練習したい「コソ練」にも向いています。 こういうところにも、それぞれの施設の個性が出ていて面白いです。
ピックルボールは「趣味」から「競技」へ?
私の周りで流行っているだけかと思っていたら、実際にはもっとピックルボールが広がっています。今月は、プノンペンで20か国以上から選手が参加する国際大会も開催されています。
私が友達と「最近ピックルボール流行ってるよね」と話していたものが、いつの間にか国際大会まで開催されていて、あっという間に新しい施設ができています。
「休日の選択肢」が増えている
ピラティスもピックルボールも、私がカンボジアに来たばかりの頃には、今ほど身近なものではありませんでした。それが今は、仕事が終わってから「今日はピックルボール」、別の日には「ピラティスに行こう」と選べるようになっています。もちろん、昔からカンボジアにあったスポーツや娯楽がなくなったわけではありません。
カンボジアは、実際に暮らしていると、「発展している」というより、「新しいものがどんどん追加されている」という感覚の方が近いかもしれません。新しいカフェができて、新しいレストランができて、新しいサービスが始まって、今度は新しいスポーツが流行る。
仕事以外の予定がこんなに増えるとは、少し前までは思っていませんでしたが、運動をする習慣ができたことだけでなく、そこで新しい人に会ったり、「こんな場所ができたんだ」と新しいプノンペンを知ったりすることも楽しいです。
カンボジアでの休日の過ごし方は、私が住み始めた6年前より確実に選択肢が増えています。
プノンペンに来たときは、カフェや観光地だけではなく、ちょっと体を動かす時間を入れてみるのもおすすめです。
飯田さんの耳よりカンボジア情報:
■ ピラティスが集まるエリアはどこ?
新しいスタジオが集中しているのは、外国人駐在員が多く住むBKK1(ボンケンコン1)エリアと、開発が急速に進むToul Kork(トゥールコック)エリア。プノンペンに来たばかりの方が「まず体験してみたい」という場合は、この2エリアを軸に探してみるのがおすすめです。
■ 実は、まだ新しいスポーツ。ピックルボール誕生の裏側
カンボジアにピックルボールが初めて登場したのは2024年8月、Cambodian Country Clubでのことでした。同年12月には国内初の公式トーナメントが開催され、そこからわずか1年余りで国際大会が開かれるまでに急成長しています。飯田さんの記事にある通り、まさに「趣味」から「競技」へと駆け上がった、カンボジアで今一番勢いのあるスポーツです。

KBC-LINK注目ニュース:
ABA銀行ジャパンデスクの飯田さんと読み解く「カンボジア経済の今」
■ スポーツ観光が熱い!進化するカンボジア市場
カンボジアで初の国際ピックルボール大会が開催され、世界約20カ国から選手が集まりました。カンボジアでピックルボールが初めて紹介されたのは2024年8月とごく最近ですが、わずか1年半足らずで国際大会開催にまで至ったスピード感は、この国のスポーツ市場の勢いを象徴しています。
同様の傾向は他のスポーツイベントにも見られます。例えば今年開催されたプノンペン国際ハーフマラソンには、43カ国から680人の外国人選手を含む合計5,241人が参加し、前年から4.6%増加しました。政府や民間による複合スポーツ施設への投資が進む中、スポーツをきっかけに人が国境を越えて集まる「スポーツ観光」は、健康・レジャー産業の拡大とあわせて、カンボジア経済の新たな成長エンジンとして注目されています。
■アジア初!ダナンでピックルボールW杯開催
ベトナムのダナンで2026年8月30日から9月6日まで「ハイネケン・ピックルボール・ワールドカップ2026」が開催。アジア初の開催となり、81の国と地域から5,000人以上の選手が参加予定です。賞金総額は50万ドルに上り、ブースが出展する市場イベントなども併催されます。ダナン市は国際スポーツ都市としてのブランディングをはじめ、観光や経済・文化交流の活性化に大きな期待を寄せています。
筆者プロフィール

飯田 麻美
カンボジア在住6年目。
ABA銀行ジャパンデスクにて、日本人および日系企業のカンボジア展開に関わるサポート業務を担当しています。
金融実務の現場で見える経済の動きと、生活者として感じる街の変化。その両方の視点から、まだ知られていないカンボジアの面白さを発信します。
連絡先
電話:+855 70 630 801
次回(第8回)予告
銀行員・飯田さんの「???」を来月お届けの予定です。どんなテーマになるか、どうぞお楽しみに!
KBC-LINK編集部注記
※本記事は寄稿コンテンツです。
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