【連載】隣国カンボジアの“今”
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第2回 プノンペンで私が好きな風景

2026年 3月 5日からKBC-LINK編集部よりベトナム在住日本人の皆さまへ向けて、隣国カンボジアの “今” をお届けする連載がスタートしました。今回は第2回目。
現地で6年勤務されている銀行のジャパンデスク担当者の視点から、実務と生活の両面で見えるリアルな情報をお届けします。
🔰 連載について・筆者紹介
はじめまして。カンボジア、プノンペンにて ABA銀行ジャパンデスクを担当しております飯田と申します。このたびご縁をいただき、ベトナム在住の皆さまに向けて、隣国カンボジアの “今” をお伝えする連載をスタートさせていただくことになりました。現地で働き、生活して今年で6年目を迎えます。カンボジアといえばやはり世界遺産のアンコールワットを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実務の現場と日常の両方から見えるリアルなカンボジアの情報をお届けできればと思っています。 |
■ カンボジア、6年目の生活

カンボジアでの生活も6年目になりましたが、いまだに「素敵だな」と思う風景が日常の中にたくさんあります。観光地としての魅力とはまた少し違う、生活の中にある小さな景色です。
この国でまず印象的なのは、朝の早さです。朝5時や6時頃からすでに屋台や市場、お店が開き始め、人の動きも活発になります。朝は銀行の前にも自然と屋台が並び、コーヒーや麺類、お粥を買う人で賑わいます。決まった店舗というよりも、その日の朝にいつもの場所に“現れる”ようなこの風景は、今ではすっかり日常の一部です。
朝しか開いていないお店もあります。私自身も、週末に早起きをして、朝7時頃に外で朝食をとり、そのままカフェでゆっくり過ごすことがあります。早起きして一日を始めると、不思議と時間を有効に使えたような、少し得をした気分になります。日中は暑く、観光で訪れると外に出るのが少し億劫に感じる時間帯もありますが、朝の時間は比較的過ごしやすいです。
最近は、若い世代の過ごし方にも変化を感じます。カンボジアでは、庭付きや屋上にテーブル席を備えたコンビニが増えており、カフェや居酒屋のように利用されることも多くなっています。無料Wi-Fiが整っていて24時間営業の店舗も多く、私自身も日常的に利用しています。学生の頃に、コンビニの前で友人と時間を過ごすような光景にどこか憧れていたことを思い出します。コンビニの利用の仕方もカンボジアらしい面白さの一つかもしれません。
夕方から夜にかけての風景も、ここ数年で大きく変わったと感じます。毎週末は、川沿いのエリアは歩行者天国となり、ナイトマーケットが開かれます。多くのお店が並び、食べ物から雑貨まで、さまざまなものが売られています。川沿いは以前はランニングや散歩をする人が多い印象でしたが、最近では若者や家族連れが集まる定番のスポットになってきました。王宮前の広場でも、ゆったりとした時間が流れています。

そして何より印象に残っているのは、人の距離の近さです。私はバイクで移動することもあるのですが、あるときパンクに気づかず走っていたところ、信号待ちで隣にいた方がジェスチャーで教えてくれたことがありました。別の日には、バイクから少し変な音がしていた際に、クラクションを鳴らして知らせてくれたこともあります。日本であればそのまま通り過ぎてしまうかもしれない場面でも、こうしてさりげなく気にかけてくれる人の温かさに、何度も助けられてきました。
華やかな観光地ではなくても、こうした何気ない日常の中に、「素敵だな」と感じる瞬間がたくさんあります。6年住んでいても、そうした風景に出会うたびに、カンボジアの魅力を改めて感じます。
KBC-LINK注目ニュース:
ABA銀行ジャパンデスクの飯田さんと読み解く「カンボジア経済の今」
■ シハヌークビル港の新コンテナターミナル整備、進捗率60%を超過——2027年稼働へ
カンボジア経済の要であるシハヌークビル港(Port Authority of Sihanoukville:PAS)において、日本の国際協力機構(JICA)の円借款により進められている新コンテナターミナルの整備・拡張事業は、進捗率が60%を超過しました。2027年の供用開始が見込まれています。

2027年稼働予定: 大型船の直接寄港が可能になり、世界とつながる輸送ルートの選択肢が広がります。
期待される効果: 物流コストの削減と、周辺工業団地への投資加速が期待されています。
プノンペンの日常風景だけでなく、カンボジアの「物流の動脈」も今まさに大きな変革期を迎えています。
筆者プロフィール

飯田 麻美
カンボジア在住6年目。
ABA銀行ジャパンデスクにて、日本人および日系企業のカンボジア展開に関わるサポート業務を担当しています。
金融実務の現場で見える経済の動きと、生活者として感じる街の変化。その両方の視点から、まだ知られていないカンボジアの面白さを発信します。
連絡先
メール: oriental_desk@ababank.com
次回(第3回)予告
銀行員・飯田さんの「カンボジアって本当に危ない?生活事情」を来月お届けの予定です。お楽しみに!
KBC-LINK編集部注記
※本記事は寄稿コンテンツです。
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