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ベトナム農産物、日本への輸出拡大とスマート農業の挑戦

  • 執筆者の写真: KBC-LINK Editor
    KBC-LINK Editor
  • 9月10日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月10日

ベトナムと日本は、農業分野の戦略的協力をさらに深化させるため「中長期農業協力ビジョン(フェーズ3)」を承認しました。両国は農産物の市場開放や先端技術導入、持続可能な農業の推進に取り組み、農業・水産業の新たな成長を目指します。

ベトナムの朝市
ベトナムの朝市

2025年9月4日、東京で第6回ベトナム-日本高級農業協力対話が開催され、ベトナム農業環境省のチャン・ドゥック・タン代行大臣と日本農林水産大臣の小泉進次郎氏が「中長期農業協力ビジョン(フェーズ3)」を承認しました。


過去10年間、両国は農業価値チェーンの構築、インフラ整備、技術移転、人材育成、政策改善を進め、農林水産物貿易は2015年の30.2億ドルから2024年には49億ドルへと拡大しました。FTA(VJEPA、CPTPP、RCEP)も背景にあり、今後の協力の基盤となっています。


ベトナム側は、日本市場にポメロ(グレープフルーツに似た果物)、パッションフルーツ、ナマズなどの農水産品を受け入れるよう提案し、種子研究やバイオテクノロジー、収穫後技術、IoT・AI・ブロックチェーンの活用における協力を強調しました。また、コールドチェーンやスマート物流、環境データセンター構築などのインフラ連携も期待されています。


一方、日本側も市場開放を加速する意向を示し、2027年横浜で開催予定の「世界園芸博覧会」へのベトナム参加を招待しました。さらに、企業間連携を通じた流通・加工・商品開発の推進が、持続可能で透明性の高い農業貿易の拡大に寄与するとしています。

【KBC-LINKの視点】

  • 今回のフェーズ3では「市場開放」「技術導入」「持続可能性」がキーワードです。特に日本市場が求める食の安全性と衛生だけでなく「トレーサビリティ・動物福祉・環境配慮」といった価値観や基準は、今後ベトナム農業者にとって避けて通れない条件となります。

  • KBC-LINKとしては、ベトナム企業がこうした基準を満たすための情報発信やパートナー紹介を強化し、両国間の橋渡し役を果たしていきたいと考えています。


【出典】



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