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  • 世界銀行:ベトナム経済、2025年は6.6%成長予測 輸出主導も外部リスクに左右される可能性

    世界銀行(WB)は9月8日に発表した最新の経済報告で、ベトナムの2025年GDP成長率を 6.6% と予測しました。上半期の輸出拡大が力強い成長を支える一方、下半期以降は世界的な需要減速や貿易摩擦といった外部リスクが成長の行方を左右する可能性も指摘されています。 上半期は7.5%成長、輸出がけん引 2025年前半、ベトナム経済は 7.5%の高成長 を記録しました。特に電子機器や繊維といった輸出産業が伸び、製造業や物流サービスの活性化にもつながりました。これにより投資家や企業の信頼感も高まっています。 しかし、世界的な需要の減少に伴い、後半は成長ペースが緩やかになる見通しです。 世界経済減速の影響は不可避 WBは、ベトナムが輸出主導型経済であることから、 米国やEUなど主要市場の需要低下や国際的な貿易摩擦 が経済成長に影響を及ぼす可能性が高いと警告しました。2026年には成長率が 6.1%に減速 する一方、2027年には 6.5%へ回復 すると見込んでいます。 投資と改革がカギに 報告書では、安定成長のために以下の施策が重要だとされています。 公共投資の加速 :交通・エネルギー・都市インフラへの投資を拡大し、内需と雇用を刺激 金融システムの安定化 :銀行の健全性や不良債権管理を強化 構造改革と人材育成 :特に高度人材(STEM分野)を育成し、研究開発(R&D)への投資を拡大 WBは「質の高い公共投資と人的資本への投資が、長期的な競争力を決定づける」と強調しています。 【KBC-LINKの視点】 今回の報告は、ベトナムが引き続き 国際生産拠点としての競争力 を維持していることを示すと同時に、外部リスクの高まりを意識する必要があることを浮き彫りにしました。 KBC-LINKとしては、こうした動向を踏まえ、 現地パートナーとの連携や情報提供を通じて、日本企業のベトナム進出や事業運営を支援 していきます。 【出典】世界銀行「ベトナム経済アップデート」 Tạp chí điện tử Thương hiệu và Công luận 2025年9月8日 https://thuonghieucongluan.com.vn/wb-du-bao-kinh-te-viet-nam-tang-truong-6-6-nam-2025-a279327.html Vietnam Financial Times 2025年9月8日 https://thuonghieucongluan.com.vn/wb-du-bao-kinh-te-viet-nam-tang-truong-6-6-nam-2025-a279327.html #ベトナム経済 #世界銀行 #投資環境 #人材育成 #イノベーション #公共投資

  • ベトナム政治局、省エネ目標を各産業・地域に義務化へ

    ベトナム政治局は、国家エネルギー安全保障と温室効果ガス削減のため、各産業や地域ごとに省エネ目標を義務化し、設備・機械・建築物に対してエネルギー基準を適用する方針を示しました。これにより、ベトナムは2050年までの「ネットゼロ*」目標に向け、大きな一歩を踏み出します。  政治局は、2045年までの国家ビジョンと決議70号に基づき、2030年までに以下を達成する目標を掲げています。  エネルギー消費の8~10%削減 (現状維持シナリオ比)  温室効果ガス排出量の15~35%削減   これにより、送電網の負担軽減や資源の効率的活用を進め、2050 年のカーボンニュートラル* 達成に貢献します。    主なポイント   必須省エネ目標の導入 :産業、分野、地域ごとに具体的な目標を設定  技術基準の整備 :機械設備、輸送手段、建築物に省エネ基準を適用し、低効率・高排出のものを段階的に排除  輸送部門 :自動車・バイクの燃費表示とエネルギーラベルを義務化。ハノイとホーチミン市では 2027 年から排ガス試験を開始予定  建築物 :年間 200 ~ 300 TOE** 規模のエネルギー消費建築物には省エネ対策を義務化  炭素市場の整備 :炭素税導入、炭素排出制限、クレジット取引メカニズムを構築。年内に試験運用予定    さらに、政治局は企業に対し、 炭素回収・貯留・再利用技術( CCUS )の導入 や、 高性能技術への投資、民間・外国資本の積極活用、ODA や JETP(公正エネルギー移行パートナーシップ)の活用 を推奨しています。    背景と変化  従来の決議 55/2020では、省エネ基準の適用範囲は鉄鋼やセメント製造などエネルギー多消費産業に限定されていました。今回の決議 70 号では、輸送や建築分野を含む幅広い領域に基準が拡大され、強制的な規制と責任の明確化が進んでいます。  * 「カーボンニュートラル」と「ネットゼロ」はよく似た言葉ですが、意味に違いがあります。 カーボンニュートラル:人間活動で排出される二酸化炭素(CO₂)を、植林や吸収技術で差し引きし、実質ゼロにすること。 ネットゼロ:CO₂ だけでなく、メタンや一酸化二窒素など温室効果ガス全体を対象に、排出量と吸収量を差し引きしてゼロにすること。 例えるなら: カーボンニュートラル = 「炭酸飲料の砂糖( CO₂ )だけをゼロにする」 ネットゼロ = 「飲み物に含まれるすべての甘味料(温室効果ガス)を合計でゼロにする」 ** 1年間に原油 200 ~ 300 トン分に相当するエネルギーを消費していること。原油 1 トン( 約 1,000 リットルちょっと )で、家庭の電気を 1 年分( 平均的な家庭 4 ~ 5 軒 )まかなえるぐらいのエネルギー。 【KBC-LINKの視点】  日系および海外企業にとって:省エネ機器や環境技術の需要拡大が予想され、進出・投資の好機となり得る。  ベトナム企業にとって:省エネ基準の遵守はコスト増要因となるが、長期的には競争力強化につながる可能性あり。 政策面では:炭素市場の早期整備がカギ。特にエネルギー多消費産業の対応力が試される。 #ベトナム #省エネ #再生可能エネルギー #カーボンニュートラル #日越連携  【出典】  VnExpress 、2025年9月4日、ベトナム政治局決議70号(2025年)、各省庁発表資料 https:// vnexpress.net/bo-chinh-tri-se-ap-chi-tieu-tiet-kiem-nang-luong-cho-tung-nganh-dia-phuong-4934999.html 環境省 ecojin(エコジン) https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin/eye/20250312.html 【編集】  KBC-LINK編集部

  • ベトナム製造業、4か月連続で生産増も輸出受注は減少 — S&P Global調査

    S&P Globalの最新調査によると、ベトナム製造業の生産は8月も4か月連続で増加しました。しかし、輸出受注の減少や原材料不足、関税の影響により、回復基調には不透明感が残っています。 2025年8月、ベトナムの製造業は4か月連続で生産拡大を記録しました。ただし、その伸びは7月に比べて緩やかとなり、需要の低迷が背景にあるとされています。 S&P Globalの発表によると、8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)* は 50.4 で、7月の 52.4 から低下しました。50を上回ったことで業況改善を示したものの、その強さはわずかにとどまりました。 主な調査結果は以下の通りです: 新規受注 :7月の一時的な増加後、8月は再び減少。特に輸出受注は10か月連続の減少。背景には米国の関税問題がある。 雇用 :新規受注の減少を受け、雇用は11か月連続で縮小。生産能力に余剰が生じている。 在庫・生産活動 :完成品在庫は減少。一方で、将来的な需要改善を見越して原材料の購買活動は2か月連続で増加。 供給網 :原材料不足により納入期間が延長。仕入価格は2025年で最も高い伸びを記録。 販売価格 :コスト増加を反映し、販売価格は3か月連続で上昇。 企業マインド :6か月ぶりの高水準まで回復したが、依然として平均を下回る。世界経済への懸念が信頼感を抑制。 S&P Globalの経済ディレクター、Andrew Harker 氏は次のようにコメントしています。 "While it was positive to see output expand again during August, a renewed fall in new orders calls into question how long firms will be able to keep increasing production. The drop in new sales was led by exports, which decreased solidly again as issues around tariffs continued to impact the sector." 「8月も生産が拡大したのは前向きな結果ですが、新規受注の減少が続けば生産増加を維持できるか疑問です。今後は関税問題の安定化と需要回復が期待されます。」 *PMI=Purchasing Manager’s Indexの略。PMI は GDP などの他のマクロ指標よりも発表が早く、景気の変化をいち早く知ることができる速報性の高い指標です。製造業やサービス業の購買担当者を対象にした景況感指標。購買担当者は日々の仕入れや生産計画を立てる中で、製品の需要や取引先の動向を最もよく把握しています。PMIでは、彼らに対して以下の項目をアンケートで尋ね、その結果を指数化します: - 生産量の動き - 新規受注の増減 - 受注残の状況 - 雇用の変化 - 購入する原材料の数量や価格 KBC-LINKの視点 日本企業にとって:原材料不足やコスト上昇はリスクである一方、効率的な資材供給や技術提供の余地があります。 ベトナム市場全体では:輸出依存の高い製造業において、関税政策や国際物流の動向が今後の成長を左右します。 人材・生産性面でも改善余地があり、日系企業との協業による競争力強化が見込まれます。 #ベトナム製造業 #輸出 #関税 #PMI #日越連携 【出典】 S&P Global Vietnam Manufacturing PMI調査(2025年8月)- The Investor,  2025年9月4日 https://theinvestor.vn/vietnams-production-rises-for-four-straight-months-new-export-orders-continue-to-fall-sp-global-d16877.html Vietnam News,  2025年9月4日 https://vietnamnews.vn/economy/1724533/viet-nam-s-manufacturing-sails-with-cautious-optimism-amid-challenges.html 大和証券:金融・証券用語解説  https://www.daiwa.jp/glossary/YST0537.html 【編集】 KBC-LINK編集部

  • 海外派遣は堅調—進出を目指すベトナム人労働者

    ベトナム人労働者の海外派遣は、2025年も順調に推移しています。1~7月の累計で85,781人が海外での仕事に従事するため派遣されており、年間計画の約65.9%を達成しました。引き続き高まる海外就労への需要は、国内の労働市場、人材育成、そして国際協力に大きな影響を与えています。 ベトナム労働・傷病兵・社会省の報告によると、2025年1~7月の間に85,781人(うち女性28,991人)のベトナム人が海外での仕事に就くため派遣されました。これは年間計画目標13万人の約65.9%に相当し、前年同期比でも堅調な推移を示しています。 主な派遣先は日本、台湾、韓国、中東諸国で、製造業、介護、建設、農業分野における人材需要が高まっています。特に日本市場は、技能実習生や特定技能制度を通じて依然として最大の受け入れ先となっています。 この動きは、国内でのスキル不足を補うと同時に、海外経験を持つ人材が帰国後に国内産業の成長を牽引する効果も期待されています。一方で、労働者の権利保護や就労環境の改善、 帰国後のキャリア支援といった課題 も残されています。 海外就労ベトナム人(分野別・2025年1月~7月) 派遣先国別人数と割合(2025年1月~7月) 2025–2026 今後の見通し 日本:スキルを活かした就労の仕組みは、今後も多くのベトナム人労働者を受け入れる見通しです。特に、食品や一般製造業、農業、清掃・建物管理、接客業、介護支援といった分野で需要が高まっています。 政策の近代化も進んでおり、将来的にはキャリアの道筋がより明確になり、職業の選択肢や移動の幅も広がると期待されています。これは長期的な人材確保や育成にとって大きな追い風となりそうです。 【KBC-LINKの視点】 海外で働くベトナム人労働者の増加は、日越関係にも大きな意味を持ちます。 - 日本における介護・製造業の労働力確保 - 言語教育・職業訓練分野での協力機会 - 帰国後のベトナム人材を活用した日系企業の現地展開支援 これらは、両国の経済と社会をつなぐ架け橋となります。KBC-LINKは、国際人材交流を通じて日越双方の持続可能な発展をサポートしていきます。 #海外労働 #ベトナム人材 #人材交流 #日越連携 #技能実習 【出典】 Firstman Asia「85,700+ Vietnamese Workers Go to Work Abroad (Jan–Jul 2025)」(2025年8月) https://firstman.asia/vietnamese-workers-go-to-work-abroad-july-2025.html 【編集】 KBC-LINK編集部

  • ベトナム北部バクニン省「ザービン国際空港」建設開始

    ベトナム北部バクニン省で「ザービン( Gia Binh )国際空港」の建設が開始されました。国家戦略の重点プロジェクトに位置付けられ、2026年末に暫定運用が予定されています。北部地域の製造業や物流に大きな影響を与える見込みです。 滑走路イメージ ザービン国際空港はハノイ中心部から約40kmに位置し、首都圏の新たな航空ハブとして開発されます。国際基準4Eに対応するスマートエアポートとして設計され、2030年には年間3,000万人の旅客、160万トンの貨物処理能力を備える予定です。将来的には滑走路4本を有し、年間5,000万人規模を扱える拠点に拡張されます。 空港はグリーンビルディング基準に準拠し、太陽光発電や炭素排出削減など環境対応も取り入れられる計画です。 KBC-LINKの視点 ザービン国際空港の建設は、北部製造業に次のような影響を与えると期待されます: 輸出企業 :北部工業団地から海外市場への輸送時間が短縮され、物流コスト削減が見込まれる サプライチェーン :ノイバイ国際空港の混雑緩和により安定供給が可能に 投資機会 :物流・空港関連設備、建設資材、環境技術分野の日本企業参入チャンス 一方、完成までの電力・道路・都市開発との連動が課題となるため、現地パートナーとの連携や進捗管理が重要です。 #インフラ #製造業 #物流 #環境 #日系企業 #ベトナム 【出典】 VN EXPRESS 2025年8月5日  https://vnexpress.net/san-bay-gia-binh-duoc-quy-hoach-cong-suat-50-trieu-hanh-khach-4922656.html Vietnam Investment Review 2025年8月20日  https://vir.com.vn/gia-binh-international-airport-breaks-ground-in-bac-ninh-134811.html 【編集】 KBC-LINK編集部

  • ベトナム農業、近代化と持続可能性へ本格シフト

    ベトナム農業は今、近代化と持続可能性への取り組みを加速させています。政府、企業、研究者が連携し、デジタル技術やスマート灌漑、循環型農業モデルの導入を進めることで、持続可能な食料供給と環境負荷低減を両立させる新しい産業モデルが注目を集めています。 ベトナムはスマート農業やデジタル技術を導入し、生産性や品質を向上させることで、米など主要農産物の世界的輸出国に成長しました。 高品質米「ST25」* をはじめとする品種改良や低排出のグリーン農業も進展しています。一方で、気候変動や国際競争といった課題も残り、政府はデジタル農業エコシステムの構築や科学技術革新を柱に、持続可能な成長を目指しています。 2025年8月14日にタイニン省で開催された「 AgriS Agro Day 2025 」には、政府、学界、企業、金融機関、農家ら500名以上が集まり、精密農業や IoT ** を活用したスマート農業の導入事例が紹介されました。 従来の大量投入型農業から、資源効率を高める循環型農業へ移行する動きが加速しています 。農業廃棄物を肥料や飼料に再利用する取り組みも広がり、環境負荷を低減しながら生産性向上を実現する試みが進んでいます。会議では、スマート灌漑や精密農業、デジタル作物管理といった先端技術の活用を通じて、生産性向上と環境負荷低減を両立し、輸出競争力を高める方向性が示されました。主な成果として、①農業技術への研究開発投資の拡大、②官民パートナーシップによるハイテク農業資金支援、③農家向けのデジタル技術・持続可能な農業研修、④輸出拡大に向けた協定の締結が確認されました。イベントは、ベトナムが東南アジアにおける持続可能な農業のリーダーとして台頭する可能性を示すものとなりました。 イメージ * ST25 米 とは、ベトナムで開発された高品質な米の品種で、2019年の国際コメコンクールで最優秀賞を受賞し「世界一美味しいお米」とも呼ばれるブランド米です。やや縦長で、モチモチとして柔らかく、香り高い点が特徴。 ** 農業IoT とは、畑やビニールハウス、牛舎などに設置されたセンサーやカメラなどのデバイスをインターネットに接続し、農作物の生育状況や土壌、気象情報などのデータをリアルタイムで収集・分析する技術です。これにより、水やりや温度調整の自動化、病害虫の早期発見、作業の省力化、高品質な農作物の安定生産、新規就農者の育成支援など、様々な課題解決や生産性向上が期待されます。 【KBC-LINKの視点】 ベトナム農業の近代化は、日本の技術・ノウハウとの親和性が高い分野です。 - 日本のスマート灌漑や 農業  IoT 技術の活用 - 高効率肥料・農薬、 バイオスティミュラント*** の導入 - 冷蔵物流やトレーサビリティ管理システムの展開 こうした分野での協業により、日越双方にメリットが生まれます。特にESG対応や脱炭素型農業は、日本企業が持つ強みを発揮できる領域です。KBC-LINKは、日越の橋渡し役として、農業と関連産業の持続可能な成長を支援していきます。 *** 肥料 は植物に直接栄養を供給し、成長を促します。 一方、 バイオスティミュラント は非生物的ストレスを緩和することで植物の生理機能を活性化させ、成長力や免疫力を高め、これにより作物の収量や品質、保存性の向上を実現します。 #農業 #スマート農業 #持続可能性 #循環型農業 #日越連携 【出典】 VietnamPlus 「Vietnamese agriculture moves toward modernisation, sustainability」 (2025年8月30日) https://en.vietnamplus.vn/vietnamese-agriculture-moves-toward-modernisation-sustainability-post325560.vnp BioAg World Digest 「AgriS Agro Day 2025 showcases Vietnam’s push for high-tech circular agriculture」 (2025年8月14日) 【編集】 KBC-LINK編集部

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