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知ってた?世の中は面白いビジネスだらけ。— Vol.2

  • 5 時間前
  • 読了時間: 3分

高級香水を「ワンプッシュ100円」で着替える



今週のテーマ:香水スプレー自動販売機「PERFUMATIC」


1|そもそも、どんなサービス?


1回100円〜500円という手軽な価格で、ハイブランドの高級香水をワンプッシュ(約0.12ml)だけ楽しめる自動販売機です。


フルボトルで購入すると数万円するような香水を、タッチパネルで選んでその場で手首やムエット(試香紙)に吹き付けることができます。独自の「密閉型スプレー技術」で国際特許を取得しており、外気を遮断することで香水の劣化や揮発を抑え、常にフレッシュな香りを維持できるのが最大の特徴です。


「ボトルで買う前に試したい」「その日の気分で香りを着替えたい」というニーズに応える、新しい体験型サービスです。


2|なぜ今、成り立つの?


若者を中心に、モノを所有することよりも、その時の充実感や気分を重視する「ムード消費」が広がっているからです。

今の世代にとって、香水は「一生モノの香り」を決めるためのものではなく、ファッションのように「その日の気分やシーンで使い分けたい」ものに変化しています。一方で、高級香水は価格が高く、使い切れないという悩みもありました。


この自販機は、SNSで話題の香りや憧れのブランドを「失敗を恐れずに安価で試せる」という体験を提供することで、そのギャップを埋めています。実際にルクア大阪では、設置から1か月で約5,000人が利用するなど大きな反響を呼んでいます。


3|日本とベトナム、どうつながる?


🇯🇵 日本 「香水砂漠」とも言われるほど、欧米に比べ市場の伸びしろが大きく、ブランド力や「体験」を重視する消費傾向があります。SNSメディアを通じた情報発信と、リアルな自販機を組み合わせたマーケティングが加速しています。


🇻🇳 ベトナム 若年層の人口が多く、流行に敏感な都市部では、日本同様にハイブランドへの憧れと「体験型消費」への関心が高まっています。ベトナムにも進出しているイオンモールなどの商業施設は、こうした新しいリテールテクノロジーとの相性が非常に良いと考えられます。


日本発の「データに基づくマーケティング手法」と、ベトナムの「若くデジタルネイティブな市場」を組み合わせれば、新しい体験型店舗のモデルが東南アジア全域に広がる可能性がありそう。


4|ビジネスとして面白いポイントは?


これは単なる物販ではなく、「集客」と「データ取得」を目的としたマーケティング・ビジネスである点です。

  • 省スペースでの集客: わずか0.2平方メートルのスペースと電源さえあれば設置でき、施設への集客コンテンツとして機能します。

  • オフラインデータの可視化: 「いつ、どの香りが、誰に(年代・性別)選ばれたか」という利用実態をリアルタイムで蓄積し、ブランドの販促に活用できます。

  • 低コストな認知拡大: ブランド側にとっては、ポップアップストアを出すよりも低コストで、ターゲット層に直接「香りを体験」してもらえる強力なPRツールになります。


5|このビジネスから見えること


「PERFUMATIC」は、高級品を「小分けにして体験として売る」ことで、購入のハードルを劇的に下げました。これまでの自販機は「モノを買う場所」でしたが、これからは「新しい好みに出会う場所」へと役割が進化していくかもしれません。特に日本のような、品質へのこだわりが強く、かつ新しいものを試したいという市場において、テクノロジーで劣化を防ぎながら小口提供するモデルは、香水以外の分野にも応用できそうです。


モノ消費から体験消費へ。こうした「失敗しないための体験」を売るビジネスは、今後の日本とベトナム両国のトレンドを読み解く大きなヒントになりそうです。


参考情報

・日経トレンディ 2026年ヒット予測(YouTube)https://youtu.be/ZBaTJuOquaI?si=3-zs3FrF_xJcemXz&t=183

・Web担当者Forum、ITmedia ビジネスオンライン、各社プレスリリース

・SNS投稿・公開情報などをもとにKBC-LINK編集

KBC-LINK ビジネスフォーカスは毎週更新(予定)。

次回も、ユニークビジネスを深掘りします。

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